おーい、えび。

えびのたわごと

【挑戦】イギリス留学中の筆者が共通テストの英語を解いてみた

筆者はイギリスに留学して約1年ちょっとの学生である。

 

さて、今年も受験のシーズンがやってきた。そんな中、どうやら今年の共通テストの英語は過去イチ難しかったという評判をちらほら耳にした。

 

そこで考えた。

 

なんやかんや1年間も留学してるし、さすがに今なら満点いけるんじゃないか…?と。

 

今回の記事はそんなことで始まった共通テストへの挑戦記録である。

 

 

結論、満点は無理でした

いきなりオチを言ってしまうが、リーディングの点数は100点満点中の92点だった。

 

よくやった方と見るべきか、それとも留学しているくせに満点も取れないのかと嘆くべきか、正直微妙なところである。いや、本音としては非常にくやしい。

 

でも一言言わせてほしい。

 

これは普通にクソむずいっす。

 

留学という強力な課金チートをしたにも関わらずこんなに難しいんだから、こんなの受けさせられる高校生は気の毒である。

 

間違えたところはここ

間違えたのはすべて大問6、ジャンルでいうと学術系記事の読解であった。

 

博士課程にいる僕にとっては一番得意であるはずの内容であるが、3問落としてしまった。

www.asahi.com

 

間違えた問題1つめ。42番。

 

文中に説明のあったRetrospective timingという用語の具体的な例を選ばせるもの。

Retrospective timingが何かというと、例えば、複雑な図形を見せた人と簡単な図形を見せた人の2グループを作った実験で、複雑なのを見た人はそれを見つめていた時間を長く感じ、簡単なのを見た人は短く感じた、的なやつらしい。

 

いや、既にややこしい。

 

そもそもretrospectiveとかいう単語を高校生にぶつけるか?というところだが、たまたま筆者は「過去を振り返っての」的な意味だと知っていた。

 

にも関わらず選択肢で迷う。Retrospective timingの例として、「母の携帯番号を記憶する」か「今日何時間くらい働いたか振り返る」の2つで止まってしまう。

 

正解は「今日働いた時間を振り返る」の方。今考えるとそりゃそうか、と思うのだが、解いている最中は、「時計を見ずに働くことなんて無いから出勤時刻と退勤時刻って把握してるよな…??じゃあ時間なんて変動しようがないか」とか思ってしまった。社会人の闇である。

 

 

 

お次は45番。トウガラシの辛さについての説明文で、これはシンプルに飛ばし読みしてしまっていたのが原因だったので反省。

 

 

 

最後は48番。辛さ耐性について本文から推測できることを選びなさい、という問題。

 

選択肢のうち、

  • トウガラシに耐性が低い人も辛さに慣れることができる
  • ワサビへの耐性が弱い人は高い辛さレベルに耐えられない

 

のどちらかを選ばなければならなかった。

 

正解は前者で、本文中に

暑い気候に住む人はトウガラシをより多く消費する傾向があり、それゆえ、繰り返しトウガラシにさらされることで耐性がついていく

的な文があるからだ。

 

しかし、困ったことに後者の方も本文にこんな一節があった。

ワサビの辛さレベルは1,000くらいとみなされていて、尺度としては低い方だ。辛いのが苦手な人でもワサビは食べられるという人がいるが、あれはワサビの辛み成分の濃度が低いから。

 

となると、ワサビすら耐えられない人はもっと高い辛さレベルには当然耐えられないのではなかろうか。正直この問題は答えを見ても納得がいかなかったが、予備校の解説などでは触れられていなかったので、誰か納得のいく解説を教えてほしい。

 

 

解いてみた感想

冒頭にも書いたとおり、普通に難しかったというのが正直なところ。

 

さすがに留学という課金をしてきたおかげか、単語が分からないとか、何が書いてあるか意味が取れないというのはなかった。しかし、英語が読めても読解力がなければこれは正解できないな、という感覚が最初から最後まであった。

 

それと、純粋に分量が多いというのもあった。自分はバカ正直に1から10まで読まないと気が済まないタイプなので余計にそうだったかもしれないが、全部の問題を解き終わったころには残り3分を切っていた。マークシートを記入する受験生はもっと余裕がなかったことだろう。

 

科学的な文章にはパラグラフごとに書き方の決まりがあるし、日常的に読んでいるタイプの文章なので筆者にとっては読みやすかったが、短編小説に関する大問なんかは普段はあまり読まないタイプの文章だったこともあり、相当時間が取られた。

 

TOEICにあるような単なる文法問題がなかったのも良かった。正しい前置詞や言い換え表現などは確かに知っているに越したことはないが、それはむしろ「会話」で必要な能力であって、「読む」能力とはあまり関係がない。このあたりは新しい発見であった。

 

 

 

体験記としては以上になる。共通テストはなんといっても無料でチャレンジできるので、英語学習者のみなさまにおかれては腕試しとしてお試しいただくと良いのではないだろうか。