以前にも岸田内閣への支持率について記事にしたことがあったが、今回もなかなかの低水準だということで反応してみたい。
しょっぱなから本題を外れるが、岸田政権の発足からもう丸2年も経っていたというのは少し驚きがあった。
日経によれば、日本の首相の在任期間は平均で2年ちょっとだというから、歴史に学べば岸田総理もぼちぼち降板の可能性が高いのかもしれない。*1
日本では総理を減点方式で評価することが多いのと、経済を特に重視しがちなので、在任期間が他国より短くなっているのではないかと想像する。
ただ、個人的には、政権運営に大きな問題がない総理であれば、在任期間は3~4年が妥当ではないかとは思う。
経済はもちろん大事だが、国政には実はもっと色々な評価軸がある(国防、外交、医療、防災などなど)。
また、総理というポストは(再任でない限り)どの政治家も初めて経験するポストであり、言っていれば誰もが総理初心者だ。
国のトップとして勉強すべきことが山のようにある要職で、せっかく成功も失敗も学んできた頃なのに、2年でさっさと替えるのは人材運用としてはやや勿体ない気もする。
以上が政権に「大きな問題がない」場合の一般論的な話だ。
〇
岸田総理に関してどうだったかというと、失言や政治スキャンダルは歴代と比較しても少ないようには思う(自分が浅学なだけかもしれないが)。
※2023年12月12日時点では閣僚含む自民党安倍派に多数の政治資金スキャンダルが発覚している。これも政権にとって痛手だが、同時に自民党にとっても非常に大きなダメージなので、解散のタイミングは読みづらくなったかもしれない。
メディアを見る限り、岸田政権の不支持の原因は税制関係が一番大きそうだ。
曰く、増税メガネと揶揄される一方*2、減税をしたらしたで叩かれている。
それだけ税制は扱いが難しいらしい。
個人的には増税、減税というほかに、今ある税の使い道を合理化して節約することももっと大きな政治議題になってほしいと願う。官僚組織が最も苦手とするのが今ある事業の縮小、撤退だからだ。
岸田総理が音頭を取って、河野大臣がナタを振るうというのは良い体制のようにも思うが、果たして実現するだろうか。