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【厳選】霞が関の官僚たちを支える御用達居酒屋

僕が働く霞が関は官公庁が集まる町として知られ、近年は長時間残業の代名詞として語られることも多い。

 

本日はそんな霞が関で愛される若手官僚御用達の居酒屋を2つご紹介する。

 

1.小虎

トップバッターにして大本命、霞が関の生命線ともいえるのがこの「小虎」だ。

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霞が関の官庁街から徒歩5分ほどにあるこの店の特長は、まずなんといっても安さである。このご時世に「小虎」では生ビールやハイボールが100円台で提供されている。家で飲むより安いというもはや意味が分からない値段設定である。

 

料理は普通の居酒屋にあるものはこの「小虎」にもだいたいある。正直、何度も通っているが料理が記憶に残ったことがない。しかし、安さを考慮すればそんなことは何ら問題ではない。そういう次元で勝負していないのだ。

 

 

第二に、このお店は閉店時間が終電よりも長いというのが素晴らしい。

 

霞が関の飲み会あるあるだが、メンツが全員時間通りに揃うということはほぼ100%ない。

 

というのも、急な国会対応、記者からの問い合わせ、上司からの無茶ぶりなどにより、誰かしらは時間どおりに退社できなくなるのだ。そんなときでも「小虎」はいつでも我々を受け入れてくれる。

 

こんな状況を想像してみてほしい。

 

金曜日の仕事終わり、あなたは仲の良い友だちと飲みに行く約束をしている。しかし、週明けに行われるはずの国会質疑の質問が出てこない。じりじりしながらオフィスで待機し、夜の8時も過ぎた頃、議員から唐突に国会答弁の通告が舞い込む。そこからバタバタと作業して夜12時を回った頃にようやく答弁は完成するが、もう飲み屋は閉まっている。

 

こんな事が続いた日には暴動が起きてもおかしくない。そんなときに霞が関の駆け込み寺となるのがこの「小虎」なのである。

 

2.甚兵衛

もう1つご紹介するのが甚兵衛(二号店)である。

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甚兵衛の特長はその圧倒的な昭和感にある。

 

是非リンクを開いて内装を見てほしい。

 

まず座敷がある。勿論掘りごたつなどという生易しいものではなく、畳にペラペラのせんべい座布団だ。洋風の暮らしに慣れた我々にとって床で飯を食うというのがどういうことだったかを思い出させてくれる。

 

壁にはいつから貼っているか分からないポスターがある。喫煙も全席可だ。

 

料理もそんなレトロな雰囲気にぴったりのメニューが揃っている。お刺身に始まり、食欲をそそる揚げ物、ゴーヤチャンプルーなどの炒め物など、ボリュームもあって、親戚の家で食卓を囲んでいるかのような錯覚に陥る安心感のある料理がそろっている。

 

お酒は日本酒の品ぞろえが豊富なのも嬉しい。

 

もう1つの特長はおかみさんのキャラクターだろう。

 

注文の合間に席に来て、ひとしきり談笑して去っていく。お客はそんな空気につられてついつい追加注文をしてしまう。いつも忙しい店内にあってもおかみさんのペースは揺らぐことはない。

 

ちなみに、店の予約をする際には電話でも可能だが、おかみさん曰く「直接LINEしてくれた方が繋がりやすい」とのこと。長年蓄えた霞が関の役人とのホットラインはどれほどのものになるのか想像もつかない。

 

 

以上、霞が関を支える官僚御用達の居酒屋を2つご紹介した。コロナ禍でどちらのお店もかなり打撃を受けたという話を聞いたが、今後もこれらのお店は霞が関を長く支え続けていってほしい。