先日、サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグが開幕した。
イギリスに移り住むまでは、正直なところサッカーの大事な大会だというくらいの認識しかなかったし、ましてやどこのチームが出るかなんて気にもしていなかった。
そんな僕が、いまやグループステージから熱心に試合結果を追っかけて一喜一憂している。
そうなった理由も薄々ながら気づいている。
ヨーロッパという慣れない環境に移り住んで、当初はあれをやってやろう、これを頑張ろう、と期するものがあったのがうまくいかなかったり、頑張り切れずにうじうじとしている部分が自分にはある。
そんなもやもやした自分の境遇や気持ちを、日本人サッカー選手たちに投影しているのだろうと思う。
三苫であれ冨安であれ鎌田であれ、(当然僕とはまったく違う次元、分野ではあるが)きっと何かしらの目標があって、それに対してうまくいかないことが日常的にあるはずだ。
しかも、彼らの土俵はシンプルなだけに残酷だ。自らの肉体や技術すべてをつぎ込んで、自分を認めていないかもしれない同僚ともコミュニケーションして、ライバルたちと戦っている。
そういうところが純粋にすごいことだと思うし、月並みな表現だが、彼らの活躍に勇気をもらえる。だからヨーロッパに来ている選手は全員応援してしまうし、一喜一憂して結果を追っているのだと思う。
あと、サッカーを見始めて気づいたが、競技としてもサッカーはめちゃくちゃ面白い。(既にファンの方々にとっては今更すぎて片腹痛いだろうが。)
特に魅力的なのは、弱小対強豪であっても、11人vs11人のかみ合わせによっては勝負がひっくり返ることがあるところだ。W杯での日本対ドイツや対スペインのように、多少の実力差であればフタを開けてみるまで分からない。
だから、イギリス人が土日はこぞってパブでサッカー(フットボールと言うべきか)に熱狂するのも分かってきた。
明日は土曜日。僕もビールを買って応援しようと思う。