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官僚から社会人博士への道 vol.6 ~虫が多いよイギリスは~

この記事は官僚である筆者が自主休職して社会人博士を目指す様子をお届けする雑記帳である。

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イギリスに住んで1か月が経とうとしている。そんな今日は声を大にして訴えたいことがある。

 

家に虫が多すぎる。

 

筆者は昔4か月ほどベトナムに住んでいたことがあり、当時の下宿でもGやタランチュラのようなクモやらアリやら蚊やら多くの虫と戦ってきた。しかし遭遇頻度で言えばイギリスも全く負けていない。

 

今の家は築8年ほどの見た目はかなり新しい学生寮である。家賃が12万ほどなので、当時のベトナムのドミトリー(月15,000円)に比べると8倍もする。虫コスパで言うとぼろ負けである。しかもこちらの季節は最も虫が少ない冬。夏になればどうなるのか、想像するだに寒気がする。

 

コバエ

まず多いのがコバエ。侵入経路が分からなかった最初の方は平均して20~30匹ほどを毎日つぶしていた。

 

たかがコバエと思うかもしれないが、あまりにも数が多くてパソコンで作業していてもまったく集中できない。つぶしすぎて前腕がまず筋肉痛になった。そのうち無意識にハエを探す癖がついてしまい、目のピントをあわせる筋肉まで疲労し、ビデオ通話した妻から「目が血走っている」と警告を受けるほどになった。

 

殺虫剤を買い込んだのだが、日本のキンチョールのような即効性はこちらの薬剤にはないらしく、一吹きした程度では平気で飛び去るやつがいる。

 

しかし、薬剤によってコバエは酩酊状態になり追跡が容易になったので、これを利用してコバエの侵入経路を推測することにした。

 

その結果、どうやら廊下から大量に侵入していることが判明した。すぐさまタオルを切ってドアの隙間を埋めたところ、遭遇頻度は激減した(と同時に、僕は家から出られなくなった)。

 

シルバーフィッシュ

ほかにもう1種類、シルバーフィッシュという、厨二病のような名前と限りなくキモイ形をした虫がいる。彼らのおかげで僕はgross(キモイ)という英単語を覚えた。

 

こちらは家の隙間、特に湿気の多いお風呂場などに生息していて、明るいところには基本的に出てこない。

 

イギリスの家は日本のように気密性の高い設計ではないので、あちこちにひび割れや接合ミスによる隙間がある。そして、このシルバーフィッシュは異常に足が速いので、一度取り逃がすと即座に近くの隙間に逃げ込んでしまう

 

こちらは生態がすぐに判明したので、まずコバエ用に買った殺虫剤を怪しい場所に吹き付けておいた。次に、パテを買ってきて家の隙間をことごとく埋めた(ひび割れ用のジェルみたいなものが結構どこでも売っている)。

 

これで遭遇頻度はだんだんと減ってきたが、時折どこからともなく唐突に現れて、ご自慢の激キモ体形を披露してくれるので、まだどこかに侵入経路があるのかもしれない。

 

まとめ

イギリスの家は中央制御の暖房が常に効いているので、虫たちにとっても快適な環境が保たれている。我が家も暖房をつけなくてもTシャツ1枚で過ごせるほどだが、その弊害として、日本であれば冬に絶滅するような虫も越冬してしまうのだろう。

 

日本の物件がものすごい精度で建てられていることを再認識する良い機会にもなった。

 

 

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