来月からケニアのスラムに行くということで、破傷風などの予防接種に行ってきました。
イギリスで予防接種を受けるのは初めてだったので、折角なので経験を共有しておきます。
前提として・・・
予防接種にあたっては色々と問診が必要になります。普段は英語で生活されている方でも医療用語はあまり自信がない方もいるかもしれません。そういう方は無理をせず日本語が通じる医療機関を受診されると良いでしょう。
(例)ロンドンで日本語が通じる病院
予防接種スケジュール - ロンドン医療センター London Iryo Centre
薬局チェーンで予防接種できます
僕が今回利用したのは薬局チェーンでの予防接種です。日本では馴染みがありませんが、イギリスの薬局チェーン大手のBootsやSuperdrugでは薬局内の個室で予防接種サービスも提供しているのです。
これらのチェーンはイギリス全土に展開しているので、自分の家の近くの店舗で気軽に予防接種を受けることができます。しかも、病院で受けるよりも少し安くワクチンを打ってもらえるというのも利点です。
実際のサービスの流れ
今回僕が利用したSuperdrugを例にして説明します。
①まず、以下のウェブサイトにアクセスします。
渡航先の国を選ぶと自動的にどの病気に対する予防接種をした方がよいかを表示してくれます。
Travel vaccinations - Superdrug Health Clinic
②打ちたいワクチンが決まったらBook Nowのボタンから予約を入れます。
ここでは予防接種を受ける店舗、希望するサービス、(選択肢がある場合は)対応してくれるスタッフの選択、予約日時の決定、連絡先などの個人情報といった情報を入力します。
サービスはかなり選択肢が多くて迷います。僕の場合は、Occupational vaccination serviceかTravel clinicかで迷いましたが、研究活動の一環で行くということで前者にしました。私的な旅行であれば後者でいいと思います。
僕の場合、予約枠が1日後に空いていてすぐに予約できました。
③登録した連絡先にメールが届きます。
メールには予約日時と来店時の注意事項などが書いてあります。注意事項としては、脱ぎやすい服装にすること、というもの以外には、
・マスクはして来ること
・子どもが来店する際は保護者の人数は子どもと同数まで(子ども1:大人1)
・看護師もマスクをしますのでご了承ください
など、コロナの予防関係のものがほとんどでした。
④予約した日時に入店します。
手近な店員にアポを取っている旨を伝えると個室に案内してくれます。
⑤問診
個室では最初に問診があります。僕は職業上必要なワクチンというサービス枠で予約したので、どういう目的で現地に行くのか、どういう活動をするのかといった質問がありました。
次に、ケニアに行く際に打っておくべきワクチンをリストアップしてくれて、その中から自分が打っていないもの、打ちたいもの、打つつもりがないものを相談して決めていきました。
この相談のために、過去のワクチン接種履歴カードを持っている方は持参すると良いでしょう。
僕の場合はA型肝炎、破傷風を打つつもりでしたが、A肝はすでに打っていたことを履歴カードを見て指摘されました。また、腸チフスのワクチン接種とマラリア予防薬の購入も勧められました(押し売りという感じでは全くなく、あくまで助言という感じでした)。
⑥注射
いざ打つワクチンが決まったらいよいよ注射になります。誓約書に記入し、今回は破傷風と腸チフスを打つことにしたので、計2か所、両腕に1か所ずつ筋肉注射をしてもらって終了しました。(翌日は両腕とも軽い筋肉痛がありました。)
⑦お支払い
金額は各ワクチンが32£で合計64£でした。問診代は込みですので追加徴収はありません。支払いはクレジットでも現金でもどちらでも大丈夫でした。
同じワクチンをロンドンの病院で探してみると各42~50£でしたので10£以上お安く打てました。
以上、参考になれば幸いです。
(おまけ)予防接種の時に使う英単語
予防接種:vaccination
ワクチンを打つ:get vaccinated
注射:injection
右利き/左利き:I'm right-handed/left-handed.
迷走神経:vagus nerve
気絶:faint
A型/B型肝炎:hepatitis A/B
破傷風:tetanus
腸チフス:typhoid
黄熱病:yellow fever
狂犬病:rabies
※画像引用元:いらすとや